2010.10.31

花梨「草木染」の思い出

ちょうど今頃の季節になると思い出す。
実家に大きな花梨の木がある。
父がその枝を剪定して「花梨の枝を切ったぞ~」と連絡があると
私はそれをもらいに行く。
剪定した枝は1メートルくらいの長さ。
それを庭先の日だまりの中で父が3センチくらいに細かくカットしてくれた。

草木染めするには細かければ細かいほど煮出す時に木の色が出てくる。
花梨の枝と葉を煮出すのは1日がかりだ。
6煎くらい煮出す。
なぜなら花梨は4煎目くらいからとてもいい赤茶色になる。
普通は最初の液の方が濃いように思うけど
枝の場合は最初の液は黄色がかっていることが多い。

そして煮出している間部屋じゅうが花梨のいい香りになる。
その匂いは織っている時にも感じられるほど。

煮出した液は自然に冷えるまで置いておき
翌日その液をミックスして糸を染める。
銅媒染で赤みのあるなんともいえない美しい茶色になる。

たくさんの枝をあんなに細かく几帳面にカットするのは手が痛い。
自分ではようやらんわ。
娘のためにコツコツと花梨の枝をカットしてくれた父。
ありがたさを思い出して花梨の甘い香りとともにちょっと泣けた。
この記事へのコメント
糸はあるのですが、最近草木染めのスカーフなどはあまり作っていないですね。
シルクのスカーフがいくつかあるかな?
あとベストがありますね。

自分で枝をカットしてみてこんなに大変なことをよく文句言わないで
やってくれたな~としみじみ思いますね。
でもどことなく嬉しそうでしたけどね。笑)

山椒茶屋さん、おもしろいですね。
自分が豚さんっていうのもなんだか笑える。
Posted by reirei at 2010.11.01 18:39 | 編集
優しいお父様ですね
細かく切る手間はたいへんだと思われます

祖母の作る花梨酒は喉に優しく、私は大好きでした・・・
そのように染めが出来るとは、目からウロコが落ちました!!
身に着ける色として考えて、赤味がかった茶色ってとてもいいですよね
インテリアでも大好きな色 。。。ですし、多くの人に好まれる色じゃないでしょうか!
花梨で染めた織は、何が出来上がるのか、このブログで
その作品にお目にかかれるのでしょうか~~~

寒い日々、ご自愛下さいませ

追伸、URLにリンクしたサイト「山椒茶屋」は、
とても楽しいインコ・コミックの作家さんのサイトです。
お時間があったらご覧下さいねっ(^ ^
Posted by EmikoI at 2010.11.01 17:57 | 編集
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